2012.06.27
関東の人間が、なぜそんなに四国にある山に登りたいと思うのかというと、
石鎚山は 「日本百名山」 のひとつだからとか、
「四国で一番高い山(西日本でも一番)」 だからとかの理由もあるけれど、
いちばんの理由はこの山にある鎖場を登ってみたいという理由が大きい。
では他の山の鎖場と何が違うかというと、
ひとつが鎖の大きさ。
一般的な鎖場の鎖というのは鎖の外側から手でぎゅっと掴めるような大きさ、
それに対して石鎚山の鎖は鎖の穴の中に手がすっぽりと通るほど大きい。
まるで吊り輪の輪が連続してつながっているようなかんじ。
ふたつめが登る斜面の傾斜がきついということ。
感覚的には垂直の壁を登っている気分。
そして三つ目が鎖の長さが長いこと。
登ってる途中で「もう無理!」となってしまったらどうするのだろう、
というくらい長い。
この日は雨だったこともあってほとんどの人が鎖場はスルー。
(鎖場を登らなくても、う回路で頂上まで行ける)
そんな状況でも鎖場の上の方を見上げると登ってる人もいる。
自分もどうしたものかとちょっと躊躇したものの、
鎖場から登らなきゃ頂上まで行っても登った気分マイナス50%。
ということで雨でツルツル、恐怖感プラス100%のなか、
なんとかチャレンジ。
登山道途中にある鎖場は下から「一の鎖」、「二の鎖」、「三の鎖」とあって、
写真は最後の「三の鎖」で長さがもっとも長い。
この「三の鎖」で長さが67m、建物で言うと20階建てくらい。
登り出しは雨だったけど途中からドライに。
乾いているのはいいけど逆に高度感は増すいっぽうでシビレます。
(ガスってるおかげで下が見えない分、多少は気が楽ともいう)
それでもさすがに登っている途中で写真を撮る気にはなれなかったので
登りきったところでなんとか1枚。