2010.12.11

蒲田トーセイビル
設計 : 大林組一級建築士事務所
施工 : 大林組
狭くて暗くてじめっとしていて使いづらい空間が作られがちな給湯室、
こちらの建物の給湯室は窓もあって明るくてゆとりがあって使いやすそうなキッチンユニット。
悪口コミュの巣窟になりがちな給湯室が
明るい空間のおかげで楽しいコミュニケーションスペースになるのではなかろうか。
給湯室は一例として、
他にもいろいろな部分に設計者の心配りが随所に見られる。
壁面にずらっと並んでしまう照明、空調のスイッチは
壁と同色で面一に仕上げられた金属パネルの中にきれいに納めてあったり、
さらに中をあけるとそれぞれのスイッチのアドレスがきちんと表記されていたり、
エレベーターのかごの中は趣味のいい仕上げで施されていたり、
人の手の触れる細かい個所に設計者の細やかな配慮が施されている。
高価な素材や高級なシステムを使うのではなく、
設計者の細やかな配慮で居心地がよい快適なオフィス空間が出来上がってる。
撮影しながらいろいろと勉強になった建物であった。