2014.05.02
八ヶ岳の麓のペンションに赤いゴルフに乗ったファミリーがやってきた。
木漏れ日に照らされたそのクルマと家族はキラキラと輝いていて眩しく見えた。
赤いゴルフは幸せ仲良し家族の象徴のようなクルマに見えた。
いつか大人になって家族を持つようになったら、自分も赤いゴルフに乗ろう。
アルバイト先のペンションで
クルマの免許もまだない高校2年の夏、心に決めた。
クルマの免許をとってしばらくは
エアコンなし、パワステなし、パワーウインドウなし、イスのリクライニングなし、
快適性などまったくないクルマ、と
乗り心地はいいけれど、とにかくよく壊れるクルマを乗り継いだ。
そして長男が生まれてくるタイミングに合わせ、
高校2年の夏の決心を実行した。
以来18年間、我がファミリーは赤いゴルフと共にした。
海に山に川に、毎週末のようにいろんな場所へ連れて行き、
ときにはこんな重労働もさせられたりもしたが、
「赤いゴルフ」はたくさんの想い出をともに作ってくれた。