2009.07.08
天気予報は曇り時々晴れ。
たまにはと思い今日はスクーターで上京。
しかし、多摩川を越えて渋谷の辺りからポツリポツリ・・・。
雨足がひどくなってきたので青山の横断歩道橋の下でしばし雨宿り。
しかしいっこうに止む気配がないのであきらめて目的地へ。
今日はいくつかのgalleryを見て回った。
一軒目、銀座。
鹿野貴司氏の写真展「甦る五重塔 身延山久遠寺」へ。
身延山久遠寺の五重塔の心柱の奉曳式から落慶するまでを
ドキュメンタリータッチで撮影された写真が50点。
僧侶の写真、棟梁の写真、建設に携わった職人の写真、現場の写真・・・。
なにも無い状態から完成するまでを継続的に撮る、そんな写真を自分も撮ってみたい。
そんな仕事を依頼していただけるオーナー、設計者の方、ぜひ小笠原に。
二軒目、汐留。
「建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」へ
こちらは写真展ではなく、建築展。
坂倉氏はル・コルビュジエに師事し、
日本の現代建築、デザインの発展に大きく貢献された建築家。
会場には沢山の図面、模型、家具が展示されていた。
展示されている図面はもちろんすべて手書き。
手書きの図面を見るのは久しぶり。
今はCADが当たり前の時代、自分が仕事を始めたころはまだ手書きの時代だった。
手書きの図面は味があっていい。
坂倉氏の展示会は氏自身の代表作である神奈川県立近代美術館でも同時開催されている。
「建築家 坂倉準三展 モダニズムを生きる 人間、都市、空間」
こちらも近いうちに見に行こう。
三件目、六本木。
大山行男氏の「日本の心 富士山展 ~写真:大山行男~」へ。
氏は富士山の写真で著名な方。
自宅の1枚窓からはフレームに納まった富士山が一望、
そんな場所に居を構え、日々富士山を見ながら生活し、富士山を撮っている。
展示されている写真は四季折々、さまざまな場所から撮影された富士山。
もう、なんというか写真に圧倒される。
同じような写真を撮ろうにも自分には真似することすらできない。
プリントサイズもすごい。
縦は3m、横は9mもあろうかという特大の写真をはじめ、
大判カメラならではの特大プリントの数々。
会期が長いのであと2,3回は見に行くだろう。
それだけ素晴らしい写真展。
敬意を表して今日の写真は富士山を。
(2008年2月、自宅より撮影)
四件目、六本木。
同じく六本木にて「―うえだ好き―写真家・植田正治に捧げるオマージュ」へ。
植田正治氏、日本を代表する写真家である。
各界で活躍しているクリエーター、アーティストなど様々な方の作品とコメントで綴る展覧会。
氏の写真も20点ほど展示されている。
鳥取砂丘を舞台にした「砂丘シリーズ」をはじめ、
Ueda-cho(植田調)と言われる独創的な世界。
機会があれば高松伸氏設計による鳥取の「植田正治写真美術館」にも足を運んでみたい。
全然やまない雨の中、R246をひた走る帰路。
家に帰り着くころ、向こうの空から青空が・・・。